Tuesday, November 13, 2007

<初音ミク>バーチャルアイドルは札幌出身!?

ネットで大人気のバーチャルアイドルは札幌出身だった--。札幌市中央区のコンピューターソフトメーカー「クリプトン・フューチャー・メディア」が今年8月に発売した音楽制作ソフト「ボーカロイド2・初音(はつね)ミク」が音楽制作ソフトとしては異例のヒット商品になっている。自分がコンピューターに入力した音楽に合わせてアイドル風の可愛らしい女性の声で歌ってくれるところが人気を呼び、動画投稿サイトではファンによる自作曲の投稿が相次いでいる。

 ボーカロイドは歌詞とメロディを入力するだけで、人間の声を元にした流ちょうな合成音声で歌うソフト。楽器メーカーのヤマハが開発した音声合成技術を使い、04年11月に初代ボーカロイド「MEIKO」を発売したが、このときは音楽家など専門家以外には広がらず、販売本数は約3000本にとどまった。

 その後、ブロードバンド回線が普及し、「YouTube」「ニコニコ動画」などの動画投稿サイトの人気が高まると、MEIKOで楽曲を作って投稿する人が現れた。そこで同社は専門知識のない人でも取っつきやすいようにと美少女キャラクターのイメージを前面に出した新商品「初音ミク」を開発。今年8月31日に発売すると、ユーザーたちが動画投稿サイトで作品を次々と発表し始め、人気に火がついた。

 初音ミクは2カ月で2万3000本が売れ、「ニコニコ動画」には8000件以上の投稿があった。中には150万件ものアクセスを集める人気作品も登場。クリプトン社の伊藤博之社長(42)は「動画投稿サイトが充実してきたことに加え、ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などによってソフトの感想や批評が瞬時に広まる時代にマッチした」と分析する。12月には初音ミクに続く第2弾「鏡音リン」、来年3月には第3弾を発売する予定だ。【鈴木勝一】

 経済評論家の森永卓郎さん 96年にホリプロがバーチャルアイドル「伊達杏子」をデビューさせたが、環境が整っていなかったためうまくいかなかった。今は30代前半の約半数が非婚の時代。イケメンや金持ちでなければ女性が相手にせず、二次元のキャラクターに恋愛する「萌(も)え」の感情を持つ男性が増えた。初音ミクに歌わせるのは、二次元のキャラクターを三次元化する一つの形態。そこに恋愛感情が働き、バーチャルアイドルとして人気が出た。

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