福知山線脱線事故の教訓生かせ JR西が訓練
兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故を教訓に、JR西日本は15日、大阪市淀川区の宮原総合運転所で脱線事故を想定した総合訓練を行った。府警、市消防局を含めて計210人が参加し、救護活動や二重事故防止などの手順を確認した。
訓練は、東海道線の新御堂筋高架橋から落下した鋼材に下り普通電車(4両編成)がぶつかり、1~2両目が脱線、乗客約40人が負傷したと想定。水圧で金属を切断する「ウオーターカッター」を使って車内に入り、閉じこめられた乗客を救出する訓練や、負傷程度から治療優先順位を決める「トリアージ」なども行われた。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会が今年6月にまとめた福知山線脱線事故の最終報告書では、事故直後の輸送指令の対応や付近の列車を止める列車防護措置などについて的確でなかったと指摘された。山本章義・大阪支社長は「人命最優先で行動できるよう各自が課題を見つめてほしい」と訓示した。
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