山田洋行 宮崎元専務 制服組にも接待攻勢
防衛専門商社「山田洋行」元専務、宮崎元伸容疑者(69)=業務上横領容疑などで逮捕=が防衛省の守屋武昌前事務次官(63)だけでなく「制服組」と呼ばれる自衛隊幹部もゴルフ接待していたことが分かった。階級などに応じて、元役員室長、今治(いまじ)友成容疑者(57)=有印私文書偽造・同行使容疑で逮捕=らと接待相手を分担していたという。東京地検特捜部は9日、関係先を家宅捜索し、山田洋行と防衛省の癒着について、全容解明を進めるとみられる。
この日の捜索は、宮崎元専務が独立して設立した同業の「日本ミライズ」(東京都港区)本社や元専務宅に加え、元専務と共謀したとされ逮捕状が出ている米国子会社の秋山収元社長(70)宅などが対象になった。
関係者によると、山田洋行は、陸・海・空の各自衛隊ごとに部長級の担当者を置き、それぞれが自衛隊幹部をゴルフ接待に連れ出していた。今治容疑者は、航空システム課長や航空システム部長を歴任していたため、空自幹部を担当。元専務はこうした割り振りを統括するとともに、最高幹部の場合は同行することもあったという。
ゴルフ接待は守屋氏と同様に、主に山田洋行のグループ会社が経営する首都圏のゴルフ場で行われていた。プレー代は、守屋前次官は1回1万円を払っていたが、自衛隊幹部は1回5000円が「相場」だったという。プレー代は通常、ビジターの場合、土日は2万5000円前後(メンバーは約8000円)かかり、差額は利益提供に当たる可能性がある。
石破茂防衛相は先月25日、9月に新設した「防衛監察本部」に自衛隊員倫理規程が施行された00年4月以降、同規程に違反して業者とゴルフをしたり、飲食接待などを受けた事実がないか調査するよう命じた。本省課長級以上の事務官だけでなく、将補以上の制服組も調査対象に含まれている。
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