孫連れ３人不明、室内には血痕 香川・坂出市

１６日午前９時ごろ、香川県坂出市林田町の無職、山下清さん（４３）から、近くに住む義母でパート従業員、三浦啓子さん（５８）方に預けていた２人の娘と三浦さんの３人がいなくなったと、坂出署に届け出があった。三浦さん方の数カ所で血痕が見つかっており、同署では３人が事件に巻き込まれた可能性もあるとみて、５０人態勢で捜査を始めた。

　調べでは、行方不明になった姉妹は、山下さんの長女、茜ちゃん（５）と二女、彩菜ちゃん（３）。２人は１５日午後６時ごろ、三浦さん方に泊まりに行くと言って家を出た。翌１６日午前７時５０分ごろ、母親の佐智子さん（３４）が迎えに行ったところ、３人ともいなくなっていたという。

　同署員が三浦さん方を調べたところ、寝室の畳の上に多量の血痕があったほか、ベッドの上や玄関などでも少量の血痕が見つかった。

　玄関は施錠されておらず、玄関には姉妹の靴が残っていた。三浦さんが普段乗っていた自転車と携帯電話がなくなっており、携帯電話はかけてもつながらない状態になっている。

　姉妹とともに行方不明の三浦さんは、山下さん一家の隣にある共同住宅で１人暮らしをしており、たびたび姉妹を預かっていたという。

　山下さん一家は夫婦と子供４人の６人暮らし。近所に住む男性（６２）は「神社で子供たちが仲良く遊んでいた姿をよく見かけた。早く見つかってほしい」と心配そうに話し、別の男性は「両親ともに教育熱心で、目立ったトラブルは聞いていない」と、事件が信じられない様子だった。

　現場はＪＲ予讃線の坂出駅北東約３キロで、田園に囲まれた閑静な住宅街。